エクアドルの郷土料理 自宅で作れるレシピ付き

エクアドル料理の基本情報

エクアドルはここ。南米大陸の赤道直下の国。スペイン語でエクアドルは赤道という意味です。

アマゾン地帯~首都キトがあるアンデス地域、太平洋沿岸など様々な表情を持った国で、特にガラパゴス諸島など有名ですね。またビルカバンバという伝説の長寿村があり、欧米諸国からもエクアドルの食文化が研究されています。

主食はバナナ!

ラテンアメリカの他の国と同様、豆類やお米を使った料理もあるのですが、バナナを主食としているのはエクアドルならではと言えます。コメや芋と同じような感覚でバナナを食べます。(硬くて甘くないバナナですが)また沿岸地域にはマンタやサリーナスなどの有名な漁港があり魚介料理もいろいろと充実しています。

こちらのページでは代表的なエクアドル料理を紹介し、併せてレシピへのリンクも貼っていく予定です。また拘りたいメニューに関しては再現してオリジナルのレシピを掲載していきたいと思います。少しずつ記事を充実させていきますので気長にお付き合いください。

パタコーネス(トストーネス)

Patacones, by Wikimedia Commons, CC BY-SA

パタコーネス、地域によってはトストーネスと呼ばれるバナナ料理。日本のバナナのように甘くはなく、芋やコメと同じように主食として食べられています。

レシピは簡単ですのでここで書いてしまいます。調理用のグリーンバナナを3~4cmに切り、油で揚げます。それを薄く潰して再度油でからっと揚げて完成。グリーンバナナは南米の食材通販店で入手できると思います。料理の付け合わせとして出される事が多いですが、塩をふりかけチップスのように食べても美味しいです。

エンコカード

エクアドルの沿岸地域北部で食べられる伝統料理。奴隷として連れてこられたアフリカ系住民がアフリカから持ち込んだのがルーツと言われ、トマト、ピーマン、タマネギ、ニンニクなどの野菜や香辛料を油で炒め、そこにココナッツミルクを加え、魚などと一緒に煮込んだ料理です。

厚切りの白身魚を使ったEncocado de Pescado、蛯名などの魚介類を入れたEncocado de Mariscos、鶏肉を入れたEncocado de Polloなどが人気で、カレーライスのように白いライスとセットで出される事が多いです。

セビーチェ・デ・カマロン

Ceviche, Ecuador, by Rinaldo Wurglitsch CC BY

セビーチェはラテンアメリカ各地で食べられる魚介類のマリネ。白身の生魚を入れたり、エビイカなどの魚介をいれたり、地域によりいろんなバリエーションがありますが、エクアドルの場合は茹でたエビを使います。またトマトやケチャップを加えてトマト味に仕上げるのもエクアドルならでは。エビの頭や殻からとったただし汁も加えたエビ風味たっぷりのセビーチェです。

エンセボジャード

エンセボジャードは、魚と野菜を煮込んだエクアドルの国民的スープ料理。マグロの塊をトマト、ピーマン、タマネギ、ニンニク、唐辛子などと煮込み、途中で魚を取りだし細かく裂いて、また残った野菜スープはミキサーにかけでスープを濾し、再度スープと魚を合わせて煮込みます。沿岸地域では朝食の定番で、二日酔いをさますスープとしても有名。 茹でたユカ(キャッサバいも)や酢漬けのタマネギを添えて提供されます。

メネストラ・デ・フリホール

エクアドル最大の都市グアヤキルのランチなどで良く食べられるポピュラーな豆の煮込み料理。メキシコのフリホーレスにも近いです。フライパンで炒めた玉ねぎ、にんにく、ピーマン、トマトなどを豆と一緒にじっくり煮込んで、最後にお好みでチーズなど加えて完成。お肉や魚、白いライスに添えて出される事が多いです。

ロクロ・デ・パパ

ロクロはコロンビア、エクアドル、ペルー、チリなど南米のアンデス地方で食べられるシチューのような伝統料理です。トウモロコシ、豆、ジャガイモ、カボチャなどが使われますが、エクアドルではジャガイモがベースになり、タマネギ、ニンニク、パクチー、各種調味料、そしてミルクで味付けされます。(ロクロ・デ・パパの”パパ”とはスペイン語でジャガイモの意味)ジャガイモが崩れてクリーミーになるまで煮込み、最後にアボガドやチーズなどを添えて提供されます。

クイ・アサード

材料が手に入らない為レシピを再現する事は出来ませんが、エクアドルの代表的な料理の1つですのでご紹介したいと思います。

クイはエクアドルの高地(アンデス地方)のネズミでモルモットの一種。アンデス地方の農村部の人たちの貴重なタンパク源として長い間食用に飼育されています。油を何度も付けて回しながら焼き上げるCuy Asado(クイのロースト)や野菜と一緒に煮込んだLocro de Cuy(クイ・シチュー)などの料理があり、エクアドルではレストランや屋台などどこでも食べる事ができます。見た目はグロテスクですが味はほぼ鶏肉。食べやすいです。